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南京町の歴史

南京町の沿革

南京町の誕生は、明治元年(1867年)の神戸港開港からといわれています。 当時の清国は日本と条約非締結国であったため、外国人居留地に住むことが出来ず、その西側に隣接する現在の「南京町」のあたりに居を構え、雑貨商、豚肉商、飲食店などを始めたことから、中国人が多く住む町として「南京町(なんきんまち・なんきんちょう)」「南京街(なんきんがい)」と呼ばれるようになったのです。
昭和初期には「南京町に行けば何でもある」と評判になり、「関西の台所」として大いなる繁栄をみせました。

しかし、昭和20年の神戸大空襲で元町一帯は全焼。戦後はバラックが立ち並ぶ闇市となり、やがて外国人バーが林立する裏通りに変貌してしまいました。

昭和50年代になり、南京町一帯が神戸市の区画整理事業の対象となったことから、商店主たちが「南京町を復活させよう」と南京町商店街振興組合を設立。かつての繁栄を取り戻すために中華街としての町づくりをスタートさせました。名称を「南京町(なんきんまち)」に統一し、ハード、ソフト両面にわたって整備を重ね、今の「南京町」を作り上げたのです。

  • 昭和8年頃の南京町の様子

    昭和8年頃の南京町の様子

  • 終戦直後の南京町の様子

    終戦直後の南京町の様子

南京町の歴史

南京町商店街振興組合の創立以降の歴史を3つの年代に分けて振り返ります。
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年月日 出来事 写真
昭和52年(1977年)
7月10日
『南京町商店街振興組合』創立。
(法人設立は、11月4日)
 
昭和56年(1981年)
8月
南京町復興環境整備事業実施計画まとまる。  
昭和57年(1982年)
6月27日
『南楼門』完成。
台湾製で、高さ7.6m。「南京町」の文字は、李萬之(神戸中華同文学校校 長)氏の揮毫。
 
昭和58年(1983年)
4月29日
『あづまや』完成。
高さ6.8m、直径3mで、神戸元町ライオンズクラブから多額の寄附をいた だき、残余を組合が補填して建築。
昭和60年(1985年)
11月19日
『長安門』竣工。
高さ9.85m、幅7.4mで、中国が海外へ輸出を許可した第1号の漢白玉 楼門。「長安門」の文字は宮崎辰雄(神戸市長)氏、「敦睦」の文字は、趙撲初(中日仏教交流協会会長)氏、「友愛」の文字は、坂井時忠(兵庫県知事) 氏による揮毫。足元には、兵馬俑も設置された。地元や協賛企業、個人の方からの多額の寄附によって実現したハード面の一大事業であった。
昭和61年(1986年)
6月17日
魅力ある町づくりの推進につとめたとして、建設大臣より感謝状と記念品を贈られる。  
昭和61年(1986年)
6月25日
兵庫県知事より「まちづくり功労賞」を受賞。  
昭和61年(1986年) 『龍踊り愛好会』結成。
翌年開催の第1回神戸南京町春節祭に向けて、青年部が中心となって龍舞を練習。春節祭開催後には、名称を『南京町舞龍隊』と改める。
 
昭和62年(1987年)
1月29日~2月1日
『第1回神戸南京町春節祭』開催。
以後、1989年(昭和天皇崩御)と1995年(阪神淡路大震災)の2回を除いて毎年開催している。
2011年からは名称を「神戸南京町春節祭」から「南京町春節祭」に改めた。
昭和62年(1987年)
4月3日
南京町広場に中国風電話ボックス設置。  
昭和62年(1987年)
7月
南京町のイラストマップ作成。
縦23cm、横30cmの三つ折で、10万部を作成。現在はB4二つ折のB5サイズで表面がマップ、裏面が店舗の紹介となっている。
 
昭和63年(1988年)
2月17日
南京町北側入口に中国獅子像(大理石製)一対を設置。
昭和63年(1988年)
11月16日
『第1回南京町ニュートンサーカス』開催。
神戸市の「KOBEグルメフェスタ」へ呼応して広場にミニ屋台街を設置。材料持込の即席料理などが人気を博し、翌年も継続して開催。
 
平成元年(1989年)
12月21日
南京町広場に十二支の石像を設置。ただし、猪のかわりにパンダ像が設置された。
平成2年(1990年)
3月23日
元町地域の活性化、神戸観光の推進に多大なる貢献をしたとして、(財)神戸国際観光協会より「ハロー神戸賞」を受賞。  
平成2年(1990年)
5月
『南京町吼獅堂』結成。
舞龍隊メンバーが華僑総会舞獅隊に教えを請い、獅子舞を習得。当初は『南京町舞龍隊・吼獅堂』とし舞龍隊の中組織だったが、後に新メンバーも加え、舞龍隊とは別に獅子舞団体として活動。
 
平成2年(1990年)
10月15日
神戸市都市景観条例第30条の規定により、南京町とその周辺が景観形成地域に指定される。翌年7月には同条例に基づき景観形成市民団体として『神戸南京町景観形成協議会』が認定された。なお、2011年には名称を「南京町景観形成協議会」に改めた。  
平成2年(1990年)
11月7日
『第1回好吃広場』開催。
「南京町ニュートンサーカス」の進化版として、町飾りや広報に力を入れて開催。後に「中秋節」となるまで毎年11月に開催された。
 
平成4年(1992年)
7月
『神戸南京町中華料理店協会(KNCA)』発足。なお、2011年には名称を「南京町中華料理店協会」に改めた。  
平成5年(1993年)
4月18日
『臥龍殿』竣工式。
1Fは市民トイレと展示室、2Fは文化教室兼会議室、3Fは組合事務所。「臥龍殿」の文字は、陳舜臣(作家)氏による揮毫。土地は、区画整理の剰余地で神戸市の所有であり、毎年借地料を支払っている。
平成5年(1993年)
6月6日
神戸国際トイレシンポジウムにて、日本トイレ協会より感謝状を授与。  
平成5年(1993年)
11月9日
神戸市主催のショーウィンドウコンテストにて、臥龍殿が神戸国際観光協会賞を受賞。  
平成5年(1993年)
11月19日
臥龍殿と誘導サイン類が、神戸市主催の景観ポイント賞の特別賞を受賞。  
平成6年(1994年)
9月22日
第1回南京町地区まちづくり計画会議開催。6回の審議の末、翌年7月に計画発表。  
平成6年(1994年)
11月6日
『獅子舞フェスティバル』開催。
華僑総会舞獅隊、神戸市立兵庫商業高等学校龍獅團、南京町吼獅堂の三団体が出演。
 
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